2004年03月30日

オールスター・ステイ

オールスターでは毎回多くのタレントが入れ替わっていますが、その入れ替わりに着目する前に、
入れ替わらない、ということをもう一度よく考えたいと思います。
つまり、オールスターであり続けること、オールスターを卒業することなく、
オールスターメンバーの一員であり続ける「オールスター・ステイ」ともいうべきオールスター達の存在です。

この層のタレントはいわゆる「すき間タレント」がメインですが、どの番組も「スター」ばかりでは成り立ちません。
すき間タレントがいてこそ光るのがスターと言うものです。
われわれはオールスターに感謝するに際し、その層のタレントがいてこそ、
初めてテレビが成り立つのだ、と言う事実をまず再確認する必要があるのです。

いくつか例をみてみましょう。

■山田邦子
2000年秋:1段目
2001年春:1段目
2001年秋:1段目
2002年春:1段目
2002年秋:1段目
2003年春:1段目
2003年秋:1段目

見事です。
ここで注目したいのがこの「1段目」と言う席の位置づけです。
1段目だからトップスターなのか、と言われれば、それはノーです。
たとえば、タモリさんは?さんま師匠は?司会の島田紳助は?
1段目というポジションはクイズ番組で「XXさんチーム」とリーダー格として扱われるようなポジションです。
いわば名誉職。2段目以後の「現役」としては年をとりすぎ、そうして司会の島田紳助の位置にはほど遠い、
そんな悲しいポジションが1段目なのです。

■磯野貴理子
2000年秋:2段目
2001年春:2段目
2001年秋:2段目
2002年春:3段目
2002年秋:4段目
2003年春:4段目
2003年秋:3段目

なだらかグラデーションを描いていますが、常に存在感を発揮する位置にいることに注目してください。
一番テレビに映るのは真ん中あたりなのです。

■中山エミリ
2000年秋:3段目
2001年春:3段目
2001年秋:3段目
2002年春:3段目
2002年秋:3段目
2003年春:4段目
2003年秋:3段目

すばらしい安定感です。
中庸を保つのは難しいのですが、この安定感。

■はしのえみ
2000年秋:5段目
2001年春:3段目
2001年秋:4段目
2002年春:3段目
2002年秋:3段目
2003年春:4段目
2003年秋:4段目

TBSには王様のブランチがあるということもあり、とても安定しています。
4番目くらい、という絶妙な位置。

■出川哲朗
2000年秋:4段目
2001年春:4段目
2001年秋:4段目
2002年春:4段目
2002年秋:4段目
2003年春:4段目
2003年秋:4段目

見事としかいえません。
リアクション芸のコーナーもオールスターにはちゃんと用意されており、
この4段目という席は40にして現役若手芸人、という出川さんの面目躍如と言えそうです。

■川村ひかる
2000年秋:5段目
2001年春:6段目
2001年秋:5段目
2002年春:5段目
2002年秋:未出場
2003年春:5段目
2003年秋:5段目

この5段目、と言うポジションもキープしようと思ってできるものではありません。
オールスター・アウトぎりぎりのところで踏ん張っていると言えそうです。


このように、「天下を取る」といった立身出世からは遠く離れた職人のようなこれらのタレントの活躍が
見られるのがオールスターの見所といえます。
われわれはこれらの段、どの段が欠けてもバラエティーは成り立たないのだ、と言うことを再確認する必要があります。

Posted by kent at 2004年03月30日 02:38
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